デジタル大辞泉
「水分」の意味・読み・例文・類語
出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例
すい‐ぶん【水分】
〘名〙
① 流れがわかれること。〔杜牧‐酔贈薜道封詩〕
② 含有する水の量。みずけ。湿気。「水分を補給する」
※米欧回覧実記(1877)〈
久米邦武〉一「
田野に
草木の繁茂するに従ひ、日光にて水分を游離する
分量も自然に減じ」
み‐くまり【水分】
〘名〙 (「水配り」の意)
① 山や滝から流れ出た水が種々の
方向に分かれる所。水の
分岐点。
※
延喜式(927)
祝詞(出雲板訓)「水分
(ミクマリ)に坐す
皇神等の前に白さく」
※
長塚節歌集(1917)〈長塚節〉明治三四年「うらさびてさぶしき沼の、水配
(ミクマ)りの水
(み)の門
(と)のへより」
出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報
水分
食品の一般分析 (proximate analysis) で,通常は105℃で恒量になるまで乾燥し,その間に減少する量を水分とする.アルコールが含まれていると,それは水分に計算されてしまうので,特別の配慮が必要.また,糖液などは別の方法で定量する必要がある.
出典 朝倉書店栄養・生化学辞典について 情報
世界大百科事典(旧版)内の水分の言及
【境】より
…こうした特徴は,中世・近世でも生き続けた。中世の伊賀と大和,近江と伊賀の国境紛争では,〈水分(みくまり)(分水嶺)〉が国境として主張されている。 それに対して,私的所有や社会的分業,そして国家の発展とともに,きわめて人為的な境も,政治的・軍事的・社会的な要請によって出現していた。…
※「水分」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」