熱麦(読み)アツムギ

デジタル大辞泉 「熱麦」の意味・読み・例文・類語

あつ‐むぎ【熱麦】

熱くして食べるうどん・そうめん。煮麺にゅうめん

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精選版 日本国語大辞典 「熱麦」の意味・読み・例文・類語

あつ‐むぎ【熱麦】

  1. 〘 名詞 〙 熱くして食べるそうめん、または、うどん。《 季語・秋 》
    1. [初出の実例]「てうさいのこしきの上のあつむぎのむしあけのせとの月渡るみゆる」(出典:七十一番職人歌合(1500頃か)三七番)

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世界大百科事典(旧版)内の熱麦の言及

【うどん(饂飩)】より

…近世に饂飩といったのは中国の切麵(せつめん)で,日本の切麦(きりむぎ)にあたる。切麦はうどんより細く切るのが特徴で,熱くしたものを熱麦(あつむぎ),冷やしたものを冷や麦といい,そうめんと同じく点心のほか饗膳(きようぜん)の後段(ごだん)にも供された。語源の推移から餛飩を饂飩の元祖だとする説が根強いが,手法と形からみて,むしろ餺飥(はくたく)(音便ほうとう)がうどんの祖型である。…

【冷や麦】より

…機械打ちの乾めんが市販されている。室町時代から行われていた切麦(きりむぎ)は,季節により冷温に分けて調理し,冷めんに〈冷麦(ひやむぎ)〉,温めんに〈熱麦(あつむぎ)〉のほか〈湯麦(ゆむぎ)〉〈蒸麦(むしむぎ)〉,その中間に〈温麦(ぬるむぎ)〉があった。しかし,熱麦などの温めんは廃れ,冷や麦だけが現在まで続いている。…

【めん類(麵類)】より

… 日本では室町時代になって,うどん,そうめん,切麦(きりむぎ)の名が現れる。切麦はうどんの細いもので,冷やして食べるのを冷麦(ひやむぎ),熱くして食べるのを熱麦(あつむぎ)といった。〈蒸麵(むしむぎ)〉という名もあり,これは蒸したうどんとされている。…

※「熱麦」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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