牛沼村(読み)うしぬまむら

日本歴史地名大系 「牛沼村」の解説

牛沼村
うしぬまむら

[現在地名]あきる野市牛沼

東は雨間あめま村、西は下代継しもよつぎ村と接し、南は秋川が東流する。天正二年(一五七四)八月一一日の讃岐用人回状写(風土記稿)に牛沼村とある。寛永一八年(一六四一)の油平村絵図(中村家蔵)に牛沼とみえる。田園簿では田一六石余・畑一三三石余で、旗本飯室領。元禄郷帳では高一五〇石余。享保六年(一七二一)の山之根村高改帳では旗本水野領一五〇石。以後幕末に至るまで同領であったと考えられる。「風土記稿」では民家三六、小名は前窪まえくぼ大下おおした大上おおうえなど。安政二年(一八五五)の村柄書上帳(萩原家文書)では家数三四・人数一五八、馬一、質屋二、農間稼は男は薪取、女は木綿・八丈織立(青梅縞・黒八丈類)、黒八丈は八王子市で売りさばいた。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

今日のキーワード

大臣政務官

各省の長である大臣,および内閣官房長官,特命大臣を助け,特定の政策や企画に参画し,政務を処理する国家公務員法上の特別職。政務官ともいう。2001年1月の中央省庁再編により政務次官が廃止されたのに伴い,...

大臣政務官の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android