日本歴史地名大系 「牟田辺遺跡」の解説
牟田辺遺跡
むたべいせき
[現在地名]多久市南多久町下多久字勘太郎
昭和四〇年(一九六五)に甕棺が発見され、翌年二一基の調査が行われた。その後、同四八年から五二年まで三回にわたって発掘調査が行われた。その結果、弥生時代中期の住居跡五九棟(うち円形三〇棟)、後期二棟、古墳時代後期四棟、不明四棟の合計六九棟、および貯蔵穴三〇基、掘立柱の建物五棟が発掘され、甕棺二二九基、土壙墓三〇基、その他高坏・鉢・石斧・石刀・勾玉・紡錘車等弥生時代から古墳時代の遺物が出土している。
出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報