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紡錘車 ぼうすいしゃ

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

紡錘車
ぼうすいしゃ

織物の繊維を紡ぐために用いられた道具。大きさは径約 5cmで中央に撚棒を通す孔があき,円盤形,截頭円錐形を呈している。土,石,骨,金属などでつくられている。紡錘車の存在は織物の普及を示すもので,日本では弥生時代前期頃に大陸から伝来した。

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百科事典マイペディアの解説

紡錘車【ぼうすいしゃ】

糸を紡ぐのに用いた器具。機織(はたおり)が発明された新石器時代以降用いられ,世界各地の遺跡から発見されている。円盤形,円錐の上部を切ったような形を呈し,直径4〜5cmで,中央に軸をさす穴がある。
→関連項目紡績

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防府市歴史用語集の解説

紡錘車

 糸をつむぐときに使うはずみ車です。中央の穴に棒をとおして使います。

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世界大百科事典 第2版の解説

ぼうすいしゃ【紡錘車】

糸に撚り(より)をかけるための道具で,こまの軸棒を長くしたような形態をしている。円板,半球,球などの形をした粘土,石などの中心に穴をあけ,これに上端をフック状にした細長い木または竹製の棒をさしこんである。繊維束にフックを引っかけて垂下させ,軸を指先で回転させて撚りをかける。できた糸をフックから外して軸に巻き取り,以上の操作を繰り返して連続した糸を作る。円板などは軸を安定に持続して回転させるためのはずみ車で,おもり(錘)の役目も果たす。

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大辞林 第三版の解説

ぼうすいしゃ【紡錘車】

紡錘に用いるおもりの円盤。弾み車を兼ねる。中心の穴に木の棒を通して回転させる。日本では弥生時代以降の各期に土製・石製・骨製の遺例がある。

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日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

紡錘車
ぼうすいしゃ
spindle whorl

繊維に撚(よ)りをかけ糸を紡ぐ用具。テスリツムとよばれる。直径6~7センチメートル、重さ50~70グラムほどの木製のはずみ車に、長さ約30センチメートルの鉄製の軸棒をつけたもの。軸棒の先端を鉤(かぎ)状に曲げ、そこに繊維の端をかけ、木の台上にテスリツムをのせ、テシロという木片で軸棒をこすって回転させると撚りがかかり、糸ができるので、それを巻いていく。新石器時代以降、世界各地で使用され、日本では弥生(やよい)時代以降に土・石製や骨・角(つの)製のものが用いられ、『石山寺縁起』絵巻などにも使用状況が描かれている。江戸初期ごろ、木綿を紡ぐ糸車が中国から伝来して以来、とってかわられるが、漁村や山村などでは、麻やイラクサなどの繊維に撚りをかけるのに、昭和初年まで使用されてきた。[木下 忠]

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世界大百科事典内の紡錘車の言及

【糸】より

…回転するにしたがって撚りがかかる。最古の紡錘車は,新石器時代,前5000年ころのものと思われる北メソポタミアの遺跡で発掘された粘土製のものである。土器や石器の大小の紡錘車は,世界中いたるところから発掘されている。…

【織物】より

…この遺跡は新石器時代のもので,紀元前4200年ころとされている。また同じころと推定される亜麻布はイランのスーサ地方のアクロポリスの遺跡からも出土しており,ジャルモ・ハラフ期の遺跡からは土製の紡錘車や骨針が出土し,すでに糸を紡ぐことが行われていたことがわかる。さらにインドのモヘンジョ・ダロ遺跡や南アメリカのペルー北部のワカ・プリエッタ遺跡で発見された綿布の断片は,ともに紀元前3000‐前2500年ころとされている。…

【紡績】より


[原始的紡績]
 初めは道具を用いず,手あるいは手と体の他の部分との間で繊維塊から引き出した繊維束を回転して撚りをかけ,糸を作ったに違いない。おそらく紡いだ糸を棒に巻くようになって,この棒(紡錘(つむ))を回転して撚りをかけることを考え,紡錘車を使用するようになったと思われる。紡錘車はこまの軸を長くしたようなもので,棒にはずみ車をつけてある。…

※「紡錘車」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

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