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牟頭婁塚 むとうるづか Mut‘ulu‐ch‘ong

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世界大百科事典 第2版の解説

むとうるづか【牟頭婁塚 Mut‘ulu‐ch‘ong】

高句麗中期の都の丸都城(現,中国吉林省集安)に近い下魚羊頭にある土墳。石築の主室と前室の2室を構え,主室には2人が埋葬されていたと推定される。壁面にはしっくいが塗られているが,壁画は描かれていない。前室正面の上壁に墨書の墓誌があり,それは本来800字ほどであったと推定されるが,現在約200字を判読できるにすぎない。題記に〈大使者牟頭婁〉とあり,墓主は牟頭婁であることが確認される。墓誌によれば,牟頭婁は4世紀末の広開土王時代の人で,彼の氏族は出身地の北扶余の支配を担当して高句麗王に代々仕えた高句麗の有力な氏族であったことが知られる。

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