物床(読み)ものゆかし

精選版 日本国語大辞典 「物床」の意味・読み・例文・類語

もの‐ゆかし【物床】

〘形シク〙
① 何かにつけて好奇心を働かせるさまである。
※能因本枕(10C終)二七「女房のもの床しうする。ただなるだに、いとしも思はしからぬ人の、にくげ事したる」
② (「もの」は接頭語) 何となく心をひかれる感じである。
※俳諧・笈日記(1695)中「暖簾の奥ものゆかし北の梅〈芭蕉〉」
ものゆかし‐が・る
〘自ラ四〙
ものゆかし‐げ
〘形動〙

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報

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