好奇心(読み)コウキシン

デジタル大辞泉 「好奇心」の意味・読み・例文・類語

こうき‐しん〔カウキ‐〕【好奇心】

珍しいことや未知のことなどに興味をもつ心。「好奇心が強い」
[類語]興味関心求知心・探究心・色気いろけ物見高い物好き物好きしゃ好事こうず好事家こうずか酔狂道楽数寄すき多趣味悪趣味好奇新しがり新しがり屋新し物好き初物食い心寄せ好き好き気に入りお気に入り趣味好み嗜好しこう同好横好き愛惜こだわるこだわりいかれる凝り性偏執狂マニアマニアックモノマニアックモノマニアむしおたくつうれ者凝り屋愛好のぞのぞき見のぞき見るのぞき込む盗み見るうかが透き見野次馬野次馬根性興味本位興味津津しんしんの目たかの目目を輝かす目を奪われる見る目ぐ鼻ぎ回る助平根性物珍しい

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精選版 日本国語大辞典 「好奇心」の意味・読み・例文・類語

こうき‐しんカウキ‥【好奇心】

  1. 〘 名詞 〙 珍しい事物や未知のことに興味を持つ心。物好きな心。〔教育心理・論理術語詳解(1885)〕

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日本大百科全書(ニッポニカ) 「好奇心」の意味・わかりやすい解説

好奇心
こうきしん
curiosity

人および動物の生存に直接関係する動機づけと並んで、探索行動や認知行動をおこす動機づけをさす。好奇心は生得的なものであり、新奇さ、意外さ、複雑さなどの刺激特徴に接して生じるが、何が新奇であり、意外であり、複雑であるかは、経験により異なっているので、実際には習得面とも関係する。また、個体差があり、同じ状況に置かれても好奇心の程度は異なる。

 外的刺激についての知覚的好奇心に対して、信念、知識、思想などについての知的好奇心を区別することもあり、また、明瞭(めいりょう)な方向のない幅広い情報についての拡散的好奇心diversive curiosityと、特殊化された情報についてこれを求めようとする特殊的好奇心specific curiosityとに分けることもある。

 好奇心は、既存認知構造と新しく入ってくる情報との間のずれによって生じるとみられ、このずれが小さければ平凡な状況を認知して好奇心は生じないが、逆にずれが大きすぎると既存の認知構造とのバランスを欠き、不安や恐怖をきたすものとみられている。

 既存の認知構造は個体によって異なるので、刺激特徴を限定して変化し、個体がどのように好奇心を示すか、限定した状況でどのような探索行動を示すか、好奇心を示す項目をどのように評定したかを比較して、好奇心を測定する試みも行われている。

小川 隆]

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