物資別輸送(読み)ぶっしべつゆそう

改訂新版 世界大百科事典 「物資別輸送」の意味・わかりやすい解説

物資別輸送 (ぶっしべつゆそう)

貨物輸送の対象となる貨物には,液体,粉粒体,重尺物,易損品,定温貨物などさまざまな物理的特性をもっているものがあるが,このような貨物特性に応じた専用の輸送用具(船舶貨車貨物自動車など)による輸送を物資別輸送と呼ぶ。粉粒体輸送におけるホッパー車,鮮魚輸送における冷蔵車,石油製品輸送におけるタンク車などがその例であり,鉄道においてはいずれも各物資に適合する貨車(物資別適合貨車という)を用いて輸送する。日本では1965年から国鉄(現JR)を中心に荷役の合理化,荷主ニーズへの対応を目的とする近代化政策の一環として広く採用されるようになった。
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出典 株式会社平凡社「改訂新版 世界大百科事典」改訂新版 世界大百科事典について 情報

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