物部為里(読み)もののべ ためさと

デジタル版 日本人名大辞典+Plus 「物部為里」の解説

物部為里 もののべ-ためさと

?-? 鎌倉時代大工
東大寺工匠で,重源(ちょうげん)の指示うけ,桜島国宗とともに大仏殿再建にあたる。建久6年(1195)に落成。この功により伊勢権守(いせごんのかみ)に任じられた。のち,高野山奥院や平等院修理・造営にくわわった。

出典 講談社デジタル版 日本人名大辞典+Plusについて 情報 | 凡例

世界大百科事典(旧版)内の物部為里の言及

【桜島国宗】より

…生没年不詳。1180年(治承4)焼失し重源(ちようげん)が大勧進職となって再建した東大寺の工事を,宋人の陳和卿(ちんなけい),日本人工匠の物部為里(もののべのためさと)とともに担当した。86年(文治2)4月10日,為里とともに周防の杣山(そまやま)に入って再建用の材木を探し,90年(建久1)10月26日に駿河権守に任命された。…

【物部為国】より

…また1239年(延応1)上棟の東福寺仏殿の大工をつとめていることを示す記録もあり,鎌倉時代に宋からもたらされた新様式である大仏様(天竺様)の技術を身につけていたのではないかと思われる。これよりやや早い時期に同姓で伊勢権守(東大寺大工)の物部為里(ためさと)も活躍しており,同一人とする説もあるが,為国はその子と考えてよかろう。大工の個人的活動がほとんど不明な時代にあって,ようすのわかる貴重な存在である。…

※「物部為里」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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