デジタル大辞泉 「物騒がしい」の意味・読み・例文・類語 もの‐さわがし・い【物騒がしい】 [形][文]ものさわが・し[シク]1 なんとなく騒々しい。「―・い場内」2 世の中などの状態が穏やかでない。物騒ぶっそうである。「発砲事件が頻発して―・い」3 なんとなくあわただしい。せっかちである。「その事待たん、ほどあらじ。―・しからぬやうに」〈徒然・五九〉 出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例
精選版 日本国語大辞典 「物騒がしい」の意味・読み・例文・類語 もの‐さわがし・い【物騒】 〘 形容詞口語形活用 〙 [ 文語形 ]ものさわがし 〘 形容詞シク活用 〙 ( 「もの」は接頭語 )① 物事が何となく騒々しい。心が何となく落ち着かない。何となくあわただしい。[初出の実例]「このごろはいかが、あやしうものさはがしく思たまへられてなむ、しばしも聞えぬ」(出典:多武峰少将物語(10C中))② 様子・状態が、穏やかでない。物騒(ぶっそう)である。[初出の実例]「よべ何となう世の物さはがしう候しを」(出典:平家物語(13C前)二)③ 物事のやりかたなどが、せっかちである。あわて騒いだ様子である。気がはやい。[初出の実例]「鳥羽院五歳、近衛院三歳にて践祚あり、かれをこそいつしかなりと申しに、是は二歳にならせ給ふ、先例なし、物さはがしともおろかなり」(出典:平家物語(13C前)一)物騒がしいの派生語ものさわがし‐げ〘 形容動詞ナリ活用 〙物騒がしいの派生語ものさわがし‐さ〘 名詞 〙 出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例