特例選挙区(読み)とくれいせんきょく

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「特例選挙区」の意味・わかりやすい解説

特例選挙区
とくれいせんきょく

特例選挙区という法律上の規定はないが,公職選挙法による選挙区の規定の原則に照らして,例外的な措置として設けられた選挙区が存在する。たとえば,小選挙区比例代表・並立制導入以前の衆議院選挙 (総選挙) における奄美大島定数1であり,日本の中選挙区制では原則として3~5議席が定数と定められていたのに対して,特例的な選挙区となっていた。さらに,地方公共団体の議会選挙では,議員1人当たりの有権者数からすれば,一つの選挙区とはならない選挙区でも,交通の便が極端に悪いなどの理由で独立性の高い場合は,特別に1選挙区として認めている場合がある。東京都議会選挙における大島などが,その例に当たる。

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