特異解(読み)トクイカイ

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「特異解」の意味・わかりやすい解説

特異解
とくいかい
singular solution

たとえば微分方程式 dx/dt=√x を考えると,積分して x=(tc)2/4 が得られる。ところが x=0 においては解の一意性が成立しないので,この曲線群の包絡線になる x=0 も解になる。このような解を特異解という。もっとも,この場合に,しばらく ( tc' ) x=0 で,途中から x=(tc')2/4 になってもよいわけで,「特異解」というのが明確に定義されているというより,むしろ便宜的に使われることが多い。

出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報

貨幣 (名目) 賃金額を消費者物価指数でデフレートしたもので,基準時に比較した賃金の購買力を計測するために用いられる。こうしたとらえ方は,名目賃金の上昇が物価の上昇によって実質的には減価させられている...

実質賃金の用語解説を読む