特発性骨壊死(読み)とくはつせいこつえし(その他表記)Idiopathic Osteonecrosis

家庭医学館 「特発性骨壊死」の解説

とくはつせいこつえし【特発性骨壊死 Idiopathic Osteonecrosis】

 特発性ということばは、原因がはっきりしない病気につけられるものです。
 また、壊死というのは、からだをつくっているさまざまな組織一部が死んでしまう状態をいいます。
 したがって、特発性骨壊死とは、どこかの骨の組織が、原因不明のまま壊死をおこす病気すべてをさしますが、多く関節におこります。
 なかでも、もものつけ根や膝(ひざ)の関節におこるものは、寝たきりになってしまう可能性もあり、深刻な病気です。

出典 小学館家庭医学館について 情報

世界大百科事典(旧版)内の特発性骨壊死の言及

【虚血性骨壊死】より

…最近では,このほか大量の副腎皮質ホルモン投与との関連も重視されている。原因不明のものは特発性骨壊死idiopathic necrosisと呼ばれる。これには成人の特発性大腿骨頭壊死,ペルテス病(小児大腿骨頭壊死),膝特発性壊死(高齢者大腿骨内顆関節面の病変),キーンベック病(成人月状骨壊死),ケーラー病(小児の足の舟状骨病変),フライバーグ病(第2ケーラー病ともいわれ,思春期の第2中足骨頭の病変)などがある。…

※「特発性骨壊死」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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