犠牲電極(読み)ギセイデンキョク

化学辞典 第2版 「犠牲電極」の解説

犠牲電極
ギセイデンキョク
sacrificial electrode

防食や電解合成などにおいて,本来の目的を達成するために犠牲となる電極のこと.たとえば,カソード防食では,防食対象物(金属)よりも標準電極電位がより卑(負)でアノード溶解過電圧が小さい金属を犠牲電極(犠牲アノード)として防食対象金属に電気的に接触させておく.このようにすれば,犠牲電極が防食対象金属よりも先に溶解して,防食対象金属の溶解を防ぐことができる.ほかカソードで発生した活性種などがアノードで酸化されることを防ぐためにも,犠牲電極が利用される.

出典 森北出版「化学辞典(第2版)」化学辞典 第2版について 情報

機械メーカー。トヨタグループの総本家で,繊維機械のほかトヨタ自動車からの小型商用車の受託生産,エンジンその他の自動車部品,フォークリフトなどの産業用車両の生産も行なう。1926年豊田佐吉が,みずから発...

豊田自動織機の用語解説を読む