犬石村(読み)いぬいしむら

日本歴史地名大系 「犬石村」の解説

犬石村
いぬいしむら

[現在地名]館山市犬石

佐野さの村の南西ともえ川の右岸にある。同川河口近くに蒲生がもう、東方松岡まつおか村のさらに南に飛地の尾馬おんばの各枝郷がある。慶長二年(一五九七)の安房国検地高目録では高二五八石余(うち田一三〇石余)。なお同年の秋の安房国総検地直後の一一月二〇日付の里見義康充行状写(武州文書)に「房州山下郡之内犬石村」とみえる。同一五年の里見家分限帳では高一六七石が里見氏直轄地で、ほかは奏者関神兵の給知。正保郷帳では旗本高木領で、田高一七八石余・畑高一一五石余。享保一二年(一七二七)の安房国村々助郷請帳(岩崎家文書)では幕府領二八一石余・旗本高木領一二石余の相給。元文村高帳でも両者の相給で、宝暦一四年(一七六四)には上野前橋藩領、天明二年(一七八二)には館山藩領(島田家文書)

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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