犬神筋(読み)いぬがみすじ

精選版 日本国語大辞典 「犬神筋」の意味・読み・例文・類語

いぬがみ‐すじ‥すぢ【犬神筋】

  1. 〘 名詞 〙 犬神につかれた家筋女系を伝わるといい、縁組を忌み嫌う俗信がある。犬神持ち。
    1. [初出の実例]「稀に犬神すじとや申者ありて、恨募れば生霊人を悩し申なり」(出典:諸国風俗問状答(19C前)阿波国風俗問状答)

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例

世界大百科事典(旧版)内の犬神筋の言及

【犬神】より

…四国を中心に,九州の東部,中国地方の西部などに分布するつきものの一種。これらの地域では,犬の霊を神としてまつる家筋(〈犬神筋〉〈犬神持ち〉〈犬神統〉などという)が存在し,その家の者は,自分が好ましくないと思う者に犬神を憑(つ)けて,病気や死に至らしめることができると信じられている。ひとたび犬神をまつると,末代までその家から離れることがなく,しかも縁組を通じて広がると信じられたので,犬神筋との婚姻はきらわれた。…

※「犬神筋」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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