狐田村(読み)きつねだむら

日本歴史地名大系 「狐田村」の解説

狐田村
きつねだむら

[現在地名]三春町狐田

春田はるだ村の南、蛇石へびいし村の西、過足よぎあし村の北にあり、村内西部を牛縊うしくびり川が北流する。村名は字狐田の稲荷神社の狐の田植の伝説による。天文七年(一五三八)一〇月吉日の上石某売券案(青山文書)によれば、「きつねのたむらの内」などが蔵本大平さかミに売渡されている。永禄四年(一五六一)六月二三日の熊野山新宮年貢帳(仙道田村荘史)では「三段 三百文 きつねたわ」、天正一四年(一五八六)一〇月一三日の熊野山新宮年貢帳(青山文書)では「狐之田」とみえる。また永禄四年の前掲年貢帳に「三段 三百文 ふかや」とみえ、村内の字深谷ふかやに比定される(三春町史)

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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