狩込(読み)かりこみ

精選版 日本国語大辞典 「狩込」の意味・読み・例文・類語

かり‐こみ【狩込】

〘名〙
獣類を狩り立ててつかまえること。
江戸で、町奉行が同心に命じて非人頭の手代らに乞食無宿者、野非人(のびにん)らを逮捕させること。
※歌舞伎・芽出柳緑翠松前(1883)二幕返し「『今御奉行の御下知があって、暫く往来止だ。〈略〉』『そんなら、もしや苅込みで』」
③ 警察当局による浮浪者売春婦などの一斉検挙。刈り込み。
※安吾巷談(1950)〈坂口安吾〉東京ジャングル探検「『カリコミイー』と呻く声。巡査はパッと駈け寄って、懐中電燈一閃」

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