狩込(読み)かりこみ

精選版 日本国語大辞典 「狩込」の意味・読み・例文・類語

かり‐こみ【狩込】

  1. 〘 名詞 〙
  2. 獣類を狩り立ててつかまえること。
  3. 江戸で、町奉行が同心に命じて非人頭の手代らに乞食無宿者、野非人(のびにん)らを逮捕させること。
    1. [初出の実例]「『今御奉行の御下知があって、暫く往来止だ。〈略〉』『そんなら、もしや苅込みで』」(出典:歌舞伎・芽出柳緑翠松前(1883)二幕返し)
  4. 警察当局による浮浪者売春婦などの一斉検挙。刈り込み。
    1. [初出の実例]「『カリコミイー』と呻く声。巡査はパッと駈け寄って、懐中電燈一閃」(出典:安吾巷談(1950)〈坂口安吾〉東京ジャングル探検)

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例

今日のキーワード

カイロス

宇宙事業会社スペースワンが開発した小型ロケット。固体燃料の3段式で、宇宙航空研究開発機構(JAXA)が開発を進めるイプシロンSよりもさらに小さい。スペースワンは契約から打ち上げまでの期間で世界最短を...

カイロスの用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android