狼星周期(読み)ろうせいしゅうき(英語表記)Sothic cycle

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「狼星周期」の意味・わかりやすい解説

狼星周期
ろうせいしゅうき
Sothic cycle

古代エジプトでは,狼星つまりシリウスが日の出直前に地平線からのぼる頃になるとナイル川氾濫が始ることは早くから知られ,この現象により1年の長さが 365.25日であることにも気がついていた。エジプト暦の1年は 365日なので,ナイルの氾濫の時期つまりシリウスが日の出直前にのぼる時期は毎年 0.25日だけ遅れ,結局 1461エジプト年で1年のなかを完全に一巡する。この 1461エジプト年の周期が狼星周期で紀元前 3000年頃から知られていた。

出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報

今日のキーワード

世界の電気自動車市場

米テスラと低価格EVでシェアを広げる中国大手、比亜迪(BYD)が激しいトップ争いを繰り広げている。英調査会社グローバルデータによると、2023年の世界販売台数は約978万7千台。ガソリン車などを含む...

世界の電気自動車市場の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android