ちへい‐せん【地平線】
〘名〙 眺望の開けたところで見える空と地との境界。地球表面上のある地点における
鉛直線に直交する
平面が
天球と交わってできる大円。
※小学読本(1873)〈田中義廉〉四「もし正直なる棒を、水面に浮めるときは、此棒の位置は、即ち
地平線の向きなり」
[補注]
マテオ‐リッチの「
坤輿万国全図」(
一六〇二)左下方の図に記されている。解説では円の真ん中に横に引いた線を「地平」、縦に引いた線を「天頂」と呼んでいるが、図には「地平線」とある。
出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報
地平線
ちへいせん
horizon
観測点を通り,その点における鉛直線と垂直な平面が,天球と交わってできる大円,すなわち地平座標の主圏となる線を天文学的地平線という。これは天頂距離 90°の点を連ねた大円である。海上や,平坦な土地で,実際に観測される天球の下縁を実視地平線といい,これは観測点の標高や大気差によって,天文学的地平線とは違ってくる。
出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報
地平線【ちへいせん】
天文学では,観測地点を通り鉛直線に垂直な平面(地平面)が天球と交わる大円をいう。天球は地平線により上下2半球に等分される。平野や海上で見られる実際の地平線,水平線は観測地点の高さや大気差によって変わり,天文学的地平線と異なる。
出典 株式会社平凡社百科事典マイペディアについて 情報
出典 小学館デジタル大辞泉プラスについて 情報
ちへい‐せん【地平線】
1 視野の開けた広野で、大地と天との境にほぼ水平に見える線。
2 観測者を通る鉛直線に垂直な平面が天球と交わる大円。
[類語]水平線・海岸線
出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例
ちへいせん【地平線 horizon】
水平線ともいう。観測者から見て地平座標で高度0゜の大円であるが,地球が球形であるため,実際に見える地平線は観測者のいる高さによって高度0度よりもう少し下に見える。実際に見える地平線を視地平線という。【古川 麒一郎】
出典 株式会社平凡社世界大百科事典 第2版について 情報