氾濫(読み)ハンラン

デジタル大辞泉 「氾濫」の意味・読み・例文・類語

はん‐らん【氾濫】

[名](スル)
川の水などが増して勢いよくあふれ出ること。洪水になること。「豪雨河川氾濫する」
事物があたりいっぱいに出回ること。あまり好ましくない状態にいう。「情報氾濫」「悪書氾濫する」
[類語](1洪水大水出水鉄砲水増水冠水浸水水没水害/(2横行跋扈跳梁

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精選版 日本国語大辞典 「氾濫」の意味・読み・例文・類語

はん‐らん【氾濫・汎濫・泛濫】

  1. 〘 名詞 〙
  2. 川の水が、いっぱいになって岸を越えてあふれ出ること。洪水(こうずい)になること。
    1. [初出の実例]「東看西看、汎濫自逸」(出典:性霊集‐二(835頃)沙門勝道上補陀洛山碑)
    2. [その他の文献]〔孟子‐滕文公・上〕
  3. 物事が広がりはびこること。物が多く出まわって満ちあふれること。好ましくない感じをこめていうことが多い。
    1. [初出の実例]「昭和七八年代からこちら、この種の青年がわが国には汎濫して来たが」(出典:家族会議(1935)〈横光利一〉)
  4. ( 汎濫 ) ( 形動 ) おおざっぱで不確実なこと。あいまいなさま。
    1. [初出の実例]「この処に違錯あるか、陳腐なるか、泛濫なるか」(出典:漁村文話(1852)命意)

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普及版 字通 「氾濫」の読み・字形・画数・意味

【氾濫】はんらん

水があふれ流れる。〔孟子文公下〕堯の時に當り、水行し、中國に氾濫す。蛇之れに居り、民定(を)る無し。下(ひく)き(ところ)はを爲(つく)り、上(たか)きは營窟(えいくつ)を爲る。書に曰く、水(かうずい)余(われ)を(いまし)むと。水とは洪水なり。

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