猪道・鹿道(読み)ししみち

精選版 日本国語大辞典 「猪道・鹿道」の意味・読み・例文・類語

しし‐みち【猪道・鹿道】

〘名〙 猪(いのしし)や鹿(しか)の常に行き来する山中一定のみち。獣類通行で自然にできた小道。人が間違えてしばしば迷い込むことがある。また、猟師はこの道の岩角などに待ち伏せて、猪や鹿を射取る。けものみち。《季・秋‐冬》
説経節・さんせう太夫(与七郎正本)(1640頃)中「とあるししみちをおあかりあるが、ゆきのむらぎへたる、いはのほらにたちよりて」

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