デジタル大辞泉 「小道」の意味・読み・例文・類語 こ‐みち【小道/小▽径】 [名]1 幅の狭い道。また、横道。わき道。⇔大道おおみち。2 6町を1里とする里程。⇔大道おおみち。[形動ナリ]1 気の小さいさま。「手前の金なれば商売にさへ二の足ふみ、―なる故高利もなし」〈洒・初葉南志〉2 金銭にこまかいさま。けちくさいさま。「こんな―なる所を見ては、一日も中々暮らさるる所とは思はれず」〈浮・置土産・三〉[補説]作品名別項。→小路[類語]細道・小径・小路・路地 しょう‐どう〔セウダウ〕【小道】 1 細い道。こみち。2 ささいな道義。3 人のふみ行うべき道を大道というのに対し、農・医・占など実際的な技芸の道。 出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例
精選版 日本国語大辞典 「小道」の意味・読み・例文・類語 こ‐みち【小道・小径】 [ 1 ] 〘 名詞 〙① 幅の狭い道。しょうどう。〔十巻本和名抄(934頃)〕[初出の実例]「草のかたぶくばかりの径路(コミチ)をもとめ」(出典:読本・双蝶記(1813)六)② よこみち。わきみち。[初出の実例]「こみちにもよれにくからぬはなの友〈道折〉」(出典:俳諧・桜川(1674)春二)③ 六町を一里とする里程。[ 2 ] 〘 形容動詞ナリ活用 〙① 気の小さいさま。小心なさま。[初出の実例]「人の心も打ひらいて小道(コミチ)なる事をしらず、是所繁昌の故ぞかし」(出典:浮世草子・傾城色三味線(1701)大坂)② 勘定高いさま。けちくさいさま。[初出の実例]「地謡(ぢうたひ)の帰りさまに塩買て行くなど、こんなこみちなる所を見ては一日も中々暮さるる所とはおもはれず」(出典:浮世草子・西鶴置土産(1693)三) しょう‐どうセウダウ【小道】 〘 名詞 〙① 細い道。こみち。[初出の実例]「老臘高僧積、深苔小道分」(出典:菅家文草(900頃)二・山寺)② ささいな道義。[初出の実例]「賢者は先王の道を行い不賢者は小道を行ぞ」(出典:足利本論語抄(16C)子張第十九)[その他の文献]〔漢書‐宣元六王伝・東平思王宇〕③ 人倫の道を大道というのに対して、農・医・占など技芸の仕事をいう。また、儒家の学説に対して、諸子百家の諸学説をいう。[初出の実例]「凡僧尼卜二相吉凶一。及小道〈謂。厭符之類也〉」(出典:令義解(718)僧尼)「及異端小道百芸之末、皆得二以レ道言一レ之也」(出典:語孟字義(1705)上)[その他の文献]〔論語‐子張〕 出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例
普及版 字通 「小道」の読み・字形・画数・意味 【小道】しようどう(せうだう) 小技。〔論語、子張〕子夏曰く、小と雖も必ずるべきり。きを致すには泥(なづ)まんことをる。是(ここ)を以て君子爲さざるなり。字通「小」の項目を見る。 出典 平凡社「普及版 字通」普及版 字通について 情報
新撰 芸能人物事典 明治~平成 「小道」の解説 小道コミチ 職業地唄三味線方 本名藤田 磯栄 生年月日明治45年 4月15日 出生地京都府 京都市 経歴京都・祇園で上方唄を習得。大阪の花街・北の新地に所属し、地唄を菊原琴治・菊原初子、常磐津を3代目常磐津林中に師事。駒香の相三味線として舞地演奏に活躍、京阪の上方唄の伝承者でもあった。平成5年芸妓を廃業後は藤田みちを名乗った。 没年月日平成6年 9月30日 (1994年) 出典 日外アソシエーツ「新撰 芸能人物事典 明治~平成」(2010年刊)新撰 芸能人物事典 明治~平成について 情報