精選版 日本国語大辞典 「猫被」の意味・読み・例文・類語 ねこ‐かぶり【猫被】 〘 名詞 〙 本性を包み隠して、表面おとなしそうに見せること。あるいは知らないふりをすること。また、その人。ねこっかぶり。[初出の実例]「妹は外でおとなしく、帰るとすぐ告げ口をするので、猫かぶりだといって、いつもおいてきぼりにされてゐた」(出典:旧聞日本橋(1935)〈長谷川時雨〉蕎麦屋の利久) ねこっ‐かぶり【猫被】 〘 名詞 〙 「ねこかぶり(猫被)」の変化した語。[初出の実例]「ハイカラ野郎の、ペテン師の、イカサマ師の、猫被(ねこっかぶ)りの、香具師の」(出典:坊っちゃん(1906)〈夏目漱石〉九) 出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例