猿払川(読み)さるふつがわ

日本歴史地名大系 「猿払川」の解説

猿払川
さるふつがわ

猿払村の南部に発し、蛇行しながらおおよそ北東に流れ、河口近くのポロ沼の東で狩別かりべつ川を合せ浜猿払はまさるふつでオホーツク海に注ぐ二級河川。流路延長五九・五キロ(指定区間三八キロ)流域面積三六一・四平方キロ。流域には湿地が形成されている。山口顕之進「ソウヤヨリ箱館マテ東部里程記」に「サルフツ、川有、巾百間余、船渡し、此川凡五丁程小船ニ而泊所前迄越ス、但、此川水源迄二十里余有之(中略)夷人共右川縁ニ居住罷在候由、此所泊、詰合番人無之、蝦夷家三軒、通行家壱軒、細工所壱軒」とみえ、海上は一一月末より氷海となり、二月末頃に解けるという。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

今日のキーワード

苦肉の策

敵を欺くために、自分の身や味方を苦しめてまで行うはかりごと。また、苦しまぎれに考え出した手立て。苦肉の謀はかりごと。「苦肉の策を講じる」...

苦肉の策の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android