猿梯子(読み)さるばしご

精選版 日本国語大辞典 「猿梯子」の意味・読み・例文・類語

さる‐ばしご【猿梯子】

  1. 〘 名詞 〙 はしごの一種二本親柱に、踏み棒をとりつけただけのもの。とりはずしのできる室内用のもの。
    1. [初出の実例]「羽目に寄せたる猿梯子(サルバシゴ)を攀ぢて枯草の上に登れば」(出典二人むく助(1891)〈尾崎紅葉〉二)

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例

世界大百科事典(旧版)内の猿梯子の言及

【梯子】より

…代表的な形は2条の長い材の間に,足がかりの横木(踏子(ふみこ))を一定の間隔で取り付けたもので,これを対象に寄せかけて立て,昇降する。猿梯子とも呼ばれ,木製が多いが竹製,金属製などもある。梯子は古く〈はしのこ〉と呼ばれ,〈こ〉は木の葉(このは)などと同じく〈木〉の古形であり,〈はし〉は端,橋などと同根で,端と端の間に渡すという意味である。…

※「猿梯子」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

今日のキーワード

苦肉の策

敵を欺くために、自分の身や味方を苦しめてまで行うはかりごと。また、苦しまぎれに考え出した手立て。苦肉の謀はかりごと。「苦肉の策を講じる」...

苦肉の策の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android