デジタル版 日本人名大辞典+Plus 「玄常」の解説 玄常 げんじょう ?-? 「今昔物語集」にみえる僧。京都の人。天台宗。比叡(ひえい)山でまなび,つねに法華(ほけ)経を読誦(どくじゅ)した。戒律をまもり,人をみても鳥や動物をみてもおがんだ。のち播磨(はりま)(兵庫県)雪彦(せっぴこ)山にこもり,獣もなつき,ひと夏を100の栗,ひと冬を100の柚子(ゆず)ですごした。臨終に際しては心がみだれることなく法華経を読誦し,きえたという。 出典 講談社デジタル版 日本人名大辞典+Plusについて 情報 | 凡例