読誦(読み)どくしょう

精選版 日本国語大辞典 「読誦」の意味・読み・例文・類語

どく‐しょう【読誦】

〘名〙
① (古くは「とくしょう」とも) 声をあげて読むこと。また、読書すること。
花園天皇宸記‐元亨二年(1322)九月六日「読書人必以此心稽古也、一両反読誦、或不心者、更無稽古之益者也」 〔漢書‐児寛伝〕

どく‐じゅ【読誦】

〘名〙 (「じゅ」は「誦」の呉音。「読」は目で見てよむこと、「誦」はそらで唱えること) 仏語。声を出して経文をよむこと。読経(どきょう)。どくず。
※続日本紀‐神亀二年(725)閏正月壬寅「請僧六百人於宮中、読誦大般若経。為灾異也」 〔法華経‐分別功徳品〕

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デジタル大辞泉 「読誦」の意味・読み・例文・類語

どく‐しょう【読×誦】

[名](スル)
声に出してよむこと。「漢詩読誦する」
どくじゅ(読誦)
[類語]音読黙読朗読棒読み空読み暗唱口誦朗唱拝読拝誦代読読み上げる

どく‐じゅ【読×誦】

[名](スル)《「読」は見てよむこと、「誦」はそらで唱えること》声を出して経文きょうもんを読むこと。読経どきょう。「法華経を読誦する」

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普及版 字通 「読誦」の読み・字形・画数・意味

【読誦】どくしよう

書をよみ誦する。〔漢書、兒寛(げいかん)伝〕にして用無し。~時に行きて賃作す。經を帶びて(す)き、休息するときは輒(すなは)ち讀誦す。

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