世界の観光地名がわかる事典 「玉泉公園」の解説 ぎょくせんこうえん【玉泉公園】 中国の雲南省西北部、麗江(れいこう)(リージャン)市の旧市街「四方街」の北、麗江古城の北2kmの象山の麓にある公園。「黒龍潭(こくりゅうたん)公園」とも呼ばれる。黒龍潭は、麗江の北にそびえる玉龍雪山(主峰の標高は5596m)の雪が溶けて染み込んだ伏流水が作り出した、周囲4kmの巨大な泉で、この泉を中心に公園となっている。なお、同省の省都・昆明(こんめい)(クンミン)の郊外にも黒龍潭があるが、別の泉である。黒龍潭のほとりには、明代に建設された高さ20mの五鳳楼(法雲閣)をはじめ、得月楼、光碧楼、龍神閣、戯堂、一文亭など建っている。黒龍潭の水面に映った山容とともに眺める玉龍雪山は絶景といわれる。雲南省北部の少数民族・ナシ族特有の東巴(トンパ)文字や文化を研究する雲南省社会科学院麗江東巴文化研究所があり、東巴文字の経典を見学できるほか、研究員のガイドによる園内のツアーも行われている。 出典 講談社世界の観光地名がわかる事典について 情報