玉琴(読み)タマゴト

デジタル大辞泉 「玉琴」の意味・読み・例文・類語

たま‐ごと【玉琴】

玉で飾った琴。また、琴の美称
「―、和歌に心をなし」〈浮・織留・六〉

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

精選版 日本国語大辞典 「玉琴」の意味・読み・例文・類語

たま‐ごと【玉琴】

〘名〙
① 玉で飾った琴。
② (「たま」は美称) 美しい琴。
※車屋本謡曲・小督(1470頃)「玉ごとの調べは隠れなきものを」

ぎょっ‐きん ギョク‥【玉琴】

〘名〙 (「玉」は美称) 美しい琴。
本朝無題詩(1162‐64頃)二・釣台秋宴〈輔仁親王〉「画榼酔淵眠岸月、玉琴調妙引江風

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世界大百科事典(旧版)内の玉琴の言及

【二弦琴】より

…二弦琴に1弦を加えて3弦としたものに,大和琴(やまとごと)または初瀬琴と称するものや,田村竹琴創案の竹琴などがあったが,伝承は絶えている。 八雲琴は,1820年(文政3)中山琴主(なかやまことぬし)(1803‐80)が創案,出雲大社などに献奏する音楽に用いたので,当初は出雲琴(いずもごと)とも称し,美称として玉琴(たまごと)とも称したが,後にその処女作《八雲曲(やくもふり)》にちなんで八雲琴と改称した。形態は,一弦琴を模して作られたらしく,当初は太い竹を二つ割りにしたものを用いたが,後には杉または桐で作り,湾曲をつけ竹の節を彫刻する。…

※「玉琴」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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