美称(読み)ビショウ

デジタル大辞泉 「美称」の意味・読み・例文・類語

び‐しょう【美称】

他人をほめていうときの呼び方。また、よい評判
「三ケ津総芸頭と云う―を、長い間享受して来た藤十郎は」〈菊池寛・藤十郎の恋〉
上品な言い方。「あられ」に対する「玉霰」など。

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精選版 日本国語大辞典 「美称」の意味・読み・例文・類語

び‐しょう【美称】

  1. 〘 名詞 〙 ほめたたえること。ほめていう呼び方。また、すぐれたほまれ。よい評判。
    1. [初出の実例]「随蘋風而頻飛、自叶赤砂之美称」(出典:詩序集(1133頃)落葉浮湖水詩序〈藤原明衡〉)
    2. [その他の文献]〔春秋穀梁伝‐隠公元年〕

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普及版 字通 「美称」の読み・字形・画数・意味

【美称】びしよう

美名

字通「美」の項目を見る

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世界大百科事典(旧版)内の美称の言及

【人名】より

…人名の上記のような特色は,日本の長い歴史とともに醸成されたものであり,現代の人名は紆余曲折を経た結果なのである。
[古代]
 大和時代の神名や貴人の名には,美称や尊称が付されるのが常であった。例えば,天鈿女(あめのうずめ)命の〈天〉は美称,〈命〉は尊称であって,実名は鈿女である。…

※「美称」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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