玉糸(読み)たまいと

精選版 日本国語大辞典「玉糸」の解説

たま‐いと【玉糸】

〘名〙 玉繭(たままゆ)からつむぎだした。太くてが多いため、きめの細かい織物にはしにくく、主に節糸織または銘仙織に用いる。ふしいと。

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報

世界大百科事典内の玉糸の言及

【生糸】より

…カイコ(蚕)の作る繭層から繭糸を解離し,数本以上の繭糸を抱合させつつ繰糸して得た連続する1本の糸で,撚糸(ねんし)や精練などの加工をしないものをいう。玉繭を繰った糸を玉糸というが,広義の生糸には玉糸を含めるが狭義の場合には含めない。
[種類]
 生糸は原料の繭色によって白繭糸(白糸ともいう)と黄繭糸(黄糸ともいう)に大別されるが,現在一般に飼育されている蚕品種の繭色は白であり,大部分の生糸は白繭糸である。…

【玉繭】より

…最近はカイコの品種の改良や,区画蔟の普及などにより玉繭が形成される割合は少なくなってきている。玉繭を繰った糸を玉糸というが,玉繭の解舒(かいじよ)が不良のため,繰糸した糸条に大ずるぶし,大わぶしなどと呼ばれる大・中のふしが多く発現しやすい。したがって,玉糸を用いた織物には多様な形状のふしが浮き出た独特の外観を呈する。…

【紬】より

…また今日では必ずしも紬糸によらない織物でも,できあがった織りの風合いが紬らしい粗い感じをもっているものを〈紬〉と称していることもある。すなわち玉繭(たままゆ)(一つの繭を2匹以上の蚕がつくった繭)からとった玉糸や山繭糸(ヤママユ)を用いて織ったものを〈山繭紬〉などと称し,反対にたとえば大島紬のように,現在の品はまったく紬の風合いを失ってしまったものでも,かつての名称どおり〈紬〉と称しているものもある。したがって〈紬〉と通称される織物も,材質的にみた場合とできあがった外観を主としていった場合とは,その間に多少のくい違いがある。…

※「玉糸」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社世界大百科事典 第2版について | 情報

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