日本歴史地名大系 「玉里文庫」の解説 玉里文庫たまざとぶんこ 解説 鹿児島大学附属図書館蔵。島津久光の蔵書を中心とした膨大な図書史料群のうち、鹿児島大学附属図書館所蔵分をいう。もと久光が興した玉里島津家の旧蔵本。同家玉里邸の書庫に保存されてきたものを昭和二六年鹿児島大学が購入した。島津久光の蔵書印のものが大半であるが、もとは島津斉彬など島津宗家、重富島津家、藩庁機関、藩士等の蔵書と推測される印記をもつものも少なくない。玉里文庫は鹿児島県地方の歴史研究に欠かせない史料や一般の和漢書類も多量に所蔵するほか、洋学関係書物も多い。鹿児島大学附属図書館から「玉里文庫目録」「玉里文庫善本図録」が刊行されている。 出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報 Sponserd by