現代フランスの起源(読み)ゲンダイフランスノキゲン

デジタル大辞泉 「現代フランスの起源」の意味・読み・例文・類語

げんだいフランスのきげん【現代フランスの起源】

原題、〈フランスLes Origines de la France contemporaineテーヌの評論集。1876年から著者没後の1894年にかけて、11巻を刊行未完パリコミューンへの衝撃から、フランス革命を否定する保守的な思想に基づいて書かれている。

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

世界大百科事典(旧版)内の現代フランスの起源の言及

【テーヌ】より

…科学的批評の原理はテーヌによって明らかにされ,文学の歴史的・社会的研究はここに一応の体系化をみた。1870年には哲学上の主要著作《知性論》が出たが,この年の普仏戦争の敗戦と翌年のパリ・コミューンに衝撃をうけた彼は,その原因の究明をめざして未完の大作《現代フランスの起源》(1876‐93)に余生を費やした。フランス革命に対する彼の批判は,極度に否定的なものとなって現れたが,その雄弁な歴史叙述には高い文学的価値が認められる。…

※「現代フランスの起源」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

今日のキーワード

部分連合

与野党が協議して、政策ごとに野党が特定の法案成立などで協力すること。パーシャル連合。[補説]閣僚は出さないが与党としてふるまう閣外協力より、与党への協力度は低い。...

部分連合の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android