日本歴史地名大系 「琴路岳」の解説 琴路岳ことじだけ 佐賀県:鹿島市琴路岳三嶽(みたけ)山ともいう。鹿島市の三河内(みかわち)にあり、標高五〇一メートル。多良(たら)岳火山の余勢でできた寄生火山である。有明海からみると他の山と重なって富士山の形にみえ、海上航行の目あてとされている。神社明細帳には「吉野嶽」、「肥前古跡縁起」には「木庭吉野の御嶽」の名がみえる。山麓に三嶽神社がある(→三嶽神社)。「鹿島志」に「木庭村の三嶽山は、一に藤嶺と曰ひ或は琴路嶽と称す。和州芳野の神の示現したまひし霊区なり。昔佐藤氏なるものあり。夢の告を以て神祠を創建す。時に光仁帝の宝亀一年なり。 出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報 Sponserd by