環境管理システム(読み)かんきょうかんりシステム(英語表記)Environmental Management System; EMS

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「環境管理システム」の意味・わかりやすい解説

環境管理システム
かんきょうかんりシステム
Environmental Management System; EMS

企業活動が環境に及ぼす影響を的確に評価し,目標や計画にそって環境対策を進めるためのシステム。環境マネジメントシステムともいう。1992年の環境と開発に関する国連会議地球サミット)にさきがけて,同 1992年にイギリスで全事業体を対象にした環境管理システム規格 BS7750が定められた。翌 1993年にはヨーロッパ連合 EUが環境管理・監査スキーム EMASを採択,1995年に本格運用を開始した。1996年,国際標準化機構 ISOが環境管理システムや環境監査国際規格 ISO14000シリーズ(→ISOシリーズ)を発行し,それをうけて日本でも JIS規格が制定された。環境管理システムの仕様は国際規格 ISO14001に定められており,継続的に環境対策を改善する効果的なシステムを構築するため,(1) 方針・計画 Plan,(2) 実施 Do,(3) 点検 Check,(4) 是正・見直し Actという PDCAサイクルを繰り返すことが求められる。

出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報

今日のキーワード

お手玉

世界各地で古くから行われている遊戯の一つ。日本では,小豆,米,じゅず玉などを小袋に詰め,5~7個の袋を組として,これらを連続して空中に投げ上げ,落さないように両手または片手で取りさばき,投げ玉の数や継...

お手玉の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android