環境監査(読み)かんきょうかんさ

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

環境監査
かんきょうかんさ

企業が独自に環境管理体制を点検すること。企業の環境関連法規の遵守状況調査のほか,企業の買収にあたり,被買収企業の財産を引継ぐことによって環境上の問題までかかえてしまうことにならないかどうかを調査したりする。また自主的に環境への取組みを進め,企業のイメージアップをはかる場合もある。 1970年代から欧米企業で実施例がみられ,次第に内外で注目されるようになった。日本でも急速に研究,応用が進んできているが,まだ企業による内部的な取組みにとどまっている状態である。

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百科事典マイペディアの解説

環境監査【かんきょうかんさ】

環境に配慮した企業活動が行われるようにするため,企業の経営方針を環境面からチェックすること。1989年9月,米国の18の環境保護団体と16の投資団体で構成される〈環境に責任を持つ経済のための連合〉が〈エクソン・バルディーズ号〉の米国史上最大規模の原油流出事故を機に設定したバルディーズ原則では,各企業が環境保全に関する九つの原則をどのように実施しているかを調べ,毎年監査報告書を提出するよう求めている。一方,米国のスーパーファンド法(包括的環境対処補償責任法。1980年)では,企業は土地取得前に有害物質汚染の有無などについて十分に調査することを義務づけられているが,これらを環境監査と呼んでいる。バルディーズ原則で企業に実施を求めている環境監査は欧米や日本で急速に普及している。
→関連項目ISOの環境規格経団連地球憲章

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大辞林 第三版の解説

かんきょうかんさ【環境監査】

企業活動による環境への影響を定期的に査定・評価すること。

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日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

環境監査
かんきょうかんさ

企業などの環境管理体制を内部者または外部者が点検すること。ISO(国際標準化機構)は、国際環境規格ISO14000シリーズのなかで、企業がみずから定めた環境管理計画がISO規格に適っているかどうか監査することを求めている。企業がたんに環境関連の法や規則を遵守するだけでなく、自主的に環境への取り組みを前進させ、企業のイメージアップや社会的責任の追求をはかる例はこれまでも少なくなかった。しかしそれをひとりよがりに終わらせないためには監査が必要になる。欧米企業では1970年代から実施例がみられ、環境監査に関する独自規格EMAS(環境管理・監査要綱)を95年4月から実施したEUが先行していた。しかしわが国もISOが96年9月に環境規格を発行すると、これをまるごとただちにJIS規格に取り入れた。通産省(現経済産業省)の産業政策の柱にもあげられ、環境意識の高まりを背景に、積極的に規格認証を得ようとする企業がふえている。[原 正輝]

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