甑島芙蓉布(読み)こしきじまふようふ

事典 日本の地域ブランド・名産品 「甑島芙蓉布」の解説

甑島芙蓉布[繊維・刺繍]
こしきじまふようふ

九州・沖縄地方、鹿児島県の地域ブランド。
薩摩川内市で製作されている。甑島は薩摩半島の西に浮かぶ島。その山林には多くの芙蓉が自生している。枝から採取した板状繊維を、細く割き手で紡ぎながら長い原糸にする。明治時代初期までこの繊維を用いて衣類がつくられていた。その後、衰退したが、薩摩川内市下甑町に残されていた芙蓉の織物もとに復元された。鹿児島県伝統工芸品。

出典 日外アソシエーツ「事典 日本の地域ブランド・名産品」事典 日本の地域ブランド・名産品について 情報

デジタル大辞泉プラス 「甑島芙蓉布」の解説

甑島芙蓉布

鹿児島県の甑島で生産される伝統的な織物。芙蓉の木の皮を原料とする。県指定伝統的工芸品。

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