…人間の記憶は,現在のコンピューターの記憶とは全く異なり,不完全で断片的な部分情報から記憶の全容を想い出したり(自己想起),ある内容から関連する他の内容を想い出したり(相互想起)することができる。このような連想記憶の数学モデルが,1970年代から中野馨,コホーネンT.Kohonen,アンダーソンJ.A.Anderson,甘利俊一らによって提案されてきた。 自己想起は,想起パターンがネットワークダイナミクスの安定平衡状態や安定不動点であるようなフィードバック型ニューラルネットワークにより,また相互想起は,想起をトリガーする入力パターンを出力想起パターンへ変換するフィードフォワード型ニューラルネットワークによっておのおの実現される。…
※「甘利俊一」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」
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