甘利俊一(読み)あまり しゅんいち

デジタル版 日本人名大辞典+Plus 「甘利俊一」の解説

甘利俊一 あまり-しゅんいち

1936- 昭和後期-平成時代の数理工学者。
昭和11年1月3日生まれ。昭和56年東大教授となる。退官後,理化学研究所脳科学総合研究センターディレクター。神経回路網の数理を研究し,情報幾何学を提唱。神経情報処理の基礎理論の研究で,平成7年学士院賞。24年文化功労者。東京出身。東大卒。著作に「バイオコンピュータ」など。

出典 講談社デジタル版 日本人名大辞典+Plusについて 情報 | 凡例

世界大百科事典(旧版)内の甘利俊一の言及

【ニューラルコンピューティング】より

…人間の記憶は,現在のコンピューターの記憶とは全く異なり,不完全で断片的な部分情報から記憶の全容を想い出したり(自己想起),ある内容から関連する他の内容を想い出したり(相互想起)することができる。このような連想記憶の数学モデルが,1970年代から中野馨,コホーネンT.Kohonen,アンダーソンJ.A.Anderson,甘利俊一らによって提案されてきた。 自己想起は,想起パターンがネットワークダイナミクスの安定平衡状態や安定不動点であるようなフィードバック型ニューラルネットワークにより,また相互想起は,想起をトリガーする入力パターンを出力想起パターンへ変換するフィードフォワード型ニューラルネットワークによっておのおの実現される。…

※「甘利俊一」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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