甘羅村(読み)かむらむら

日本歴史地名大系 「甘羅村」の解説

甘羅村
かむらむら

現大字春日の神楽かぐら岡付近か。神楽はカムラで、宝亀一一年(七八〇)一一月二五日の西大寺流記帳に「宇太郡耳良村 栗林」とある耳良は甘良かむらの誤写であろう。「古事記」神武天皇段に「故爾に宇陀兄宇迦斯えうかし弟宇迦斯おとうかしの二人有りき(中略)是に兄宇迦斯、鳴鏑を以ちて其の使を待ち射返しき。故、其鳴鏑の落ちし地を訶夫羅前かぶらさきと謂ふ」という地名説話を載せている。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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