栗林(読み)くりばやし

精選版 日本国語大辞典 「栗林」の意味・読み・例文・類語

くり‐ばやし【栗林】

  1. 〘 名詞 〙 栗の木の林。
    1. [初出の実例]「然(さ)て栗林の有ける中に将(ゐて)入て」(出典今昔物語集(1120頃か)二九)

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例

日本歴史地名大系 「栗林」の解説

栗林
くりばやし

[現在地名]東部町大字和

上田城下より林之はやしの郷を経て、禰津ねつに通ずる道沿いの村。東を烏帽子えぼし岳山麓に源を発する西沢にしざわ(成沢川)が流れる。

古くから海野氏領有と伝えている。天文年間(一五三二―五五)武田氏の領有となり、天正一〇年(一五八二)真田氏の領有となった(長野県町村誌)。慶長五年(一六〇〇)以降上田領。承応三年(一六五四)一〇月の年貢割付状に「高八〇貫八八文栗林大川共」と記され、大川を含めている(和村誌)


栗林
くりばやし

戦国期にみえる地名。現山川やまかわ町の栗林に比定される。天正七年(一五七九)六月二六日の大友義統袖判高良社大祝領坪付(高良山文書/福岡県史資料七)によれば、高良こうら山領であった「三井郡江福田之内栗林」の七町が大祝鏡山氏に預け置かれている。「江福田」は「衣服田」の当て字で、大祝の装束料として設定された所領である。高良こうら山に奉仕する「三人ノフキヤウシヤ(奉行者)」「十二人ノヲトナ(乙名)双方に栗林を名乗る者がいた。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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