生干(読み)ナマビ

デジタル大辞泉 「生干」の意味・読み・例文・類語

なま‐び【生干/生乾】

十分に乾いていないこと。また、そのもの。なまがわき。なまぼし。
あじ塩焼が二尾と、―の雷干で」〈紅葉・二人女房〉

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

精選版 日本国語大辞典 「生干」の意味・読み・例文・類語

なま‐び【生干・生乾】

  1. 〘 名詞 〙 ( 「なま」は接頭語 ) 乾き方が十分でないこと。完全に乾いていないさま。また、そのもの。なま乾き。半乾き。なまぼし。〔日葡辞書(1603‐04)〕
    1. [初出の実例]「生干(ナマビ)でよいから濡れた着物を」(出典:歌舞伎・月宴升毬栗(散切お富)(1872)二幕)

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例

今日のキーワード

仕事納

〘 名詞 〙 年の暮れに、その年の仕事を終えること。また、その日。《 季語・冬 》[初出の実例]「けふは大晦日(つごもり)一年中の仕事納(オサ)め」(出典:浄瑠璃・新版歌祭文(お染久松)(1780)油...

仕事納の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android