生木に釘(読み)なまきにくぎ

精選版 日本国語大辞典 「生木に釘」の意味・読み・例文・類語

なまき【生木】 に=釘(くぎ)[=鉈(なた)

  1. たやすく打ちこむことができるさまをいう。
    1. [初出の実例]「借銭を乞へどもくれぬ気の毒やなま木に鉈の庄のものかな」(出典:咄本・醒睡笑(1628)五)
  2. 生木に釘(鉈)を打ちこむのは気の毒、というのにしゃれて、気の毒の意。
    1. [初出の実例]「あただ浮世は 生木に鉈(ナタ)ぢゃとなう 思ひまはせば きの毒やなう」(出典:阿国歌舞伎歌(江戸初)歌舞伎踊)

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例

今日のキーワード

苦肉の策

敵を欺くために、自分の身や味方を苦しめてまで行うはかりごと。また、苦しまぎれに考え出した手立て。苦肉の謀はかりごと。「苦肉の策を講じる」...

苦肉の策の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android