コトバンクはYahoo!辞書と技術提携しています。

気の毒 キノドク

デジタル大辞泉の解説

き‐の‐どく【気の毒】

[名・形動](スル)《もと、自分の気持ちにとって毒になることの意で、「気の薬(くすり)」に対する語》
他人の不幸や苦痛などに同情して心を痛めること。また、そのさま。「お気の毒に存じます」「気の毒な境遇」
他人に迷惑をかけて申し訳なく思うこと。また、そのさま。「彼には気の毒なことをした」
気にかかること。不快に思うこと。また、そのさま。
「思ひもつかねえことを言はれると、おいらも腹は立たねえが―だ」〈人・辰巳園・初〉
困ってしまうこと。きまりが悪いこと。また、そのさま。
「親方の手前―のおもはくにて、顔を真赤にしてゐる」〈滑・浮世床・初〉
[派生]きのどくがる[動ラ五]きのどくげ[形動]きのどくさ[名]

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

大辞林 第三版の解説

きのどく【気の毒】

( 名 ・形動 ) [文] ナリ 
〔「自分の心や気持ちにとって毒になるもの」が原義〕
相手の苦痛や困難なさまに同情して心を痛める・こと(さま)。 「 -な身の上だ」
相手に迷惑をかけてすまなく思う・こと(さま)。 「 -なことをした」 → おきのどくさま
心を痛めること。迷惑すること。困ること。また、そのさま。 「『厭でも応でもつがねば通さぬ』『はて、これは-な事かな』/狂言記・伊文字」
恥ずかしいこと。きまりの悪いこと。 「親方の手前-の思はくにて顔を真赤にしてゐる/滑稽本・浮世床 」 〔類義の語に「可哀相」があるが、「可哀相」は人・動物などの弱い立場にあるものに対して同情を寄せ、その不幸な状況から救ってやりたく思う意を表す。それに対して「気の毒」はその人の苦しい境遇に同情して心を痛める意を表す〕
[派生] -が・る ( 動五[四] )

出典 三省堂大辞林 第三版について 情報

気の毒の関連キーワード我が身につまされる見るに忍びない心を鬼にする心恥ずかしい生いとほしいとしぼい無いもせぬ気を兼ねる御気の毒様愛おしむ一肩脱ぐ御愁傷様傍ら苦し笑止がる痛痛しい笑止千万気の毒銭気しんど愛おしい笑止顔

今日のキーワード

跋扈

[名](スル)《「後漢書」崔駰伝から。「跋」は越える意、「扈」は竹やな》魚がかごを越えて跳ねること。転じて、ほしいままに振る舞うこと。また、のさばり、はびこること。「軍閥の跋扈」「悪辣な商売が跋扈する...

続きを読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android

気の毒の関連情報