生死の二つの海(読み)いきしにのふたつのうみ

精選版 日本国語大辞典 「生死の二つの海」の意味・読み・例文・類語

いきしに【生死】 の=二(ふた)つの海(うみ)[=海(うみ)

  1. 生死流転をくり返す迷いの世界。この世を海にたとえたことば生死(しょうじ)の海。
    1. [初出の実例]「生死之二海(いきしにのふたつのうみ)を厭はしみ潮干の山をしのひつるかも」(出典万葉集(8C後)一六・三八四九)
  2. 生きるか死ぬかの大事の瀬戸ぎわ。生死のわかれ目。
    1. [初出の実例]「ここ生死(イキシニ)の海に朝(し)る溯洄(ながれ)は名に負ふ坂東太郎」(出典:読本南総里見八犬伝(1814‐42)四)

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例

関連語 ふたつ 実例 初出

今日のキーワード

苦肉の策

敵を欺くために、自分の身や味方を苦しめてまで行うはかりごと。また、苦しまぎれに考え出した手立て。苦肉の謀はかりごと。「苦肉の策を講じる」...

苦肉の策の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android