生野屋村(読み)いくのやむら

日本歴史地名大系 「生野屋村」の解説

生野屋村
いくのやむら

[現在地名]下松市大字生野屋

末武上すえたけかみ村の東に位置し、北は瀬戸せと村の山地、南も河内こうち村の山地に挟まれる。徳山藩領。

和名抄」記載の都濃つの郡内の郷のうちに生屋があり、「延喜式」(兵部省)には生屋駅が記される。

天文一五年(一五四六)四月五日付の山口常栄寺文書(「寺社証文」所収)に「一所弐拾石足 周防国都濃郡生野屋郷在之」とあり、生野屋郷とよばれている。また天正一〇年(一五八二)六月一七日付の毛利輝元の乃美千熊丸宛の文書(「閥閲録」所収乃美仁左衛門家文書)にも「防州矢地・生野屋郷内百貫地等事」とある。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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