御仕置(読み)おしおき

精選版 日本国語大辞典 「御仕置」の意味・読み・例文・類語

お‐しおき【御仕置】

〘名〙 (「お」は接頭語)
① 江戸時代、刑罰をいう。
※俳諧・犬子集(1633)一四「四の海迄君のお仕置 書出の硯は左右前後〈貞徳〉」
② 特に、死刑
大岡政談(江戸末)越後伝吉之伝「一旦我は御所刑(オシオキ)になるとも〈略〉我が汚名雪ぎ呉れなば」
③ いたずらをしたり、過失を犯したりした時、受ける罰。
※地を潤すもの(1976)〈曾野綾子〉五「回教徒が悪いことをしたので、おしおきに豚肉を食べさせた」
④ 大仕事。大変な仕事。
※滑稽本・人心覗機関後編(1848)下「百姓種蒔よりやアおしおきだけれど」

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報

世界大百科事典(旧版)内の御仕置の言及

【異域・異国】より

…その国家が等しい強さでみずからの権力を及ぼす政治的空間を〈本朝〉とすれば,異域は〈本朝〉の周縁を構成する地域空間である。この周縁地域は,〈本朝〉側の政治意識では,〈御仕置(統治)〉の力が及ぶ範囲と観念され,この意味で広義の〈天下〉の内に含まれる。しかし干渉はあるものの,同質の政治が行われることはなく,強い力で〈本朝〉の内側へ牽引されながらも,異国に対する中継地や防波堤の役割を持たされる。…

※「御仕置」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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