田中長三郎(読み)タナカ チョウザブロウ

20世紀日本人名事典 「田中長三郎」の解説

田中 長三郎
タナカ チョウザブロウ

大正・昭和期の果樹園芸学者 大阪府立大学名誉教授



生年
明治18(1885)年11月3日

没年
昭和51(1976)年6月27日

出生地
大阪市

学歴〔年〕
東京帝国大学農科大学〔明治43年〕卒

学位〔年〕
農学博士〔昭和7年〕,理学博士〔昭和29年〕

主な受賞名〔年〕
カリフォルニア大学名誉博士号〔昭和30年〕

経歴
上田蚕糸専門学校講師、九州帝大講師、宮崎高等農林学校教授を経て、昭和4年台北大教授に就任。昭和19年定年退官し、戦後GHQ嘱託を経て東京農大教授、大阪府立大教授を歴任し、30年カリフォルニア大学名誉博士の学位を受けた。柑橘に関しての多くの研究業績があり、著書に「柑橘学」「果樹分類学」などがある。

出典 日外アソシエーツ「20世紀日本人名事典」(2004年刊)20世紀日本人名事典について 情報

デジタル版 日本人名大辞典+Plus 「田中長三郎」の解説

田中長三郎 たなか-ちょうざぶろう

1885-1976 大正-昭和時代の農学者。
明治18年11月3日生まれ。宮崎高農教授をへて,昭和4年台北帝大教授。戦後は東京農大,大阪府立大の教授となる。柑橘(かんきつ)類の分類学的研究で知られる。昭和51年6月28日死去。90歳。大阪出身。東京帝大卒。著作に「柑橘学」,「温州蜜柑(うんしゅうみかん)譜」(英文)など。

出典 講談社デジタル版 日本人名大辞典+Plusについて 情報 | 凡例

世界大百科事典(旧版)内の田中長三郎の言及

【かんきつ類(柑橘類)】より

…古くは橘,柑,柚,橙,枳などの字がそれぞれにあてられていたが,これらを柑橘と総称するようになったのは江戸中期以降といわれる。
[分類]
 かんきつ類とされるものは,ミカン科ミカン亜科に所属する多数の種で,スウィングルW.T.Swingleの分類による〈真正カンキツ類〉の6属または田中長三郎の分類による〈カンキツ連〉の4属に所属するものである。しかし,通常はカラタチPoncirusキンカンFortunellaミカン属(カンキツ属ともいう)Citrusに含まれるものをかんきつ類という。…

※「田中長三郎」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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