温州蜜柑(読み)ウンシュウミカン

デジタル大辞泉 「温州蜜柑」の意味・読み・例文・類語

うんしゅう‐みかん〔ウンシウ‐〕【温州×柑】

ミカンの一品種低木で、実が大きい。種子はなく、皮は薄く、果汁が多くて甘い。現在最も多く栽培。温州橘うじゅきつ

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精選版 日本国語大辞典 「温州蜜柑」の意味・読み・例文・類語

うんしゅう‐みかんウンシウ‥【温州蜜柑・雲州蜜柑】

  1. 〘 名詞 〙 ミカン科の常緑低木。日本の中部および南部で広く栽培される。日本で創製した品種。高さ約三メートル。葉は長さ七~一〇センチメートルの楕円形で先はとがる。初夏白い五弁の花が咲く。実は直径五~八センチメートルで、やや扁球形。外皮が薄く、熟すると橙黄色となり、ふつう九~一三個の胞(ほう)をもち、種子はなく汁が多くて食用に適する。原種とみられる在来筑後)温州をはじめ、早生(わせ)温州、尾張温州、池田温州などの品種がある。「うんしゅう」は「温州」または「雲州」と書くが、中国の地名「温州」(浙江省)や日本の「出雲国」(島根県)とは無関係。うんしゅう。うんじゅうきつ。うんじゅきつ。うじゅきつ。《 季語・冬 》
    1. [初出の実例]「一種雲州蜜柑と称する者、味殊に美なり」(出典:増訂豆州志稿七(1888‐95))

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